障害児家庭の家づくりは、一般的な家庭とは少し考え方が違います。
- 安全面はどう考えるべきか
- 騒音トラブルは防げるのか
- 将来の生活に対応できるのか
このように賃貸では吸収するのが難しかったポイントを、しっかりと詰め込む必要があります。
そんな中で我が家が最初に考えたのは、おしゃれな家ではなく生活が回る家でした。
この記事では、障害児家庭が家づくりで実体験に基づき最初に考えた7つのことを詳しくまとめています。
- 障害児家庭の家づくりで考えるべきこと
- 購入前に失敗しやすいポイント
- 実際に見たリアルな判断基準
これから家の購入を検討する方の参考になれば嬉しいです。

ノートくん
-3児の父で会社員–
障害のある息子を育てる家庭で、近隣トラブルをきっかけに本気で家づくりを考えるようになりました。
会社員として働きながら、家族の時間や暮らしをどう守るかを日々模索しています。
このブログでは、障害児家庭として実際に家づくりを進める中で感じたこと、悩んだこと、役立った情報を、同じように悩む家庭の判断材料になるよう発信しています。
暮らしの中で役立ったグッズや生活の工夫も紹介しています。
▶まずはこちら【原点と心の記録】

ノートくん
-3児の父で会社員-
障害のある息子を育てる家庭で、近隣トラブルをきっかけに本気で家づくりを考えるようになりました。
会社員として働きながら、家族の時間や暮らしをどう守るかを日々模索しています。
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暮らしの中で役立ったグッズや生活の工夫も紹介しています。
▶まずはこちら【原点と心の記録】
障害児家庭が家を購入する前に考えたこと
障害児家庭では、家の購入を検討し始めると一般家庭とは少し違う視点が必要です。
我が家は、障害のある息子を含む3人の子どもがいます。

様々な配慮が必要な障害児と暮らすには少し工夫が必要でした。
そもそも我が家で家が必要になった出来事は別の記事で紹介しています。
もしよかったら合わせて読んでみて下さい。
そんな我が家は、家の購入に先立って重要なポイントを整理することにしました。
- 安全
- 音
- 癇癪への対応
- 見守り
- 将来の介護
このように事前に大事なポイントを整理することで、家づくりの方向性がはっきりしました。
ノートくんまず最初に大事なポイントを整理したよ
しおりちゃん同じような家庭の人は参考にしてみてね
この障害児家庭で大事にすべきポイントを我が家では7つに分類して考えました。

それぞれ紹介していきますね。
❶ 安全|家づくりで最優先に考えたこと
障害児家庭の家づくりで最優先に考えたのは、安全です。
発達障害や自閉症の特性を持つ子どもがいる家庭では、家の設計そのものが生活のしやすさに直結します。
- 飛び出しリスク
- 窓が割れる危険
- 階段などの転倒リスク
我が家は安全面でこの3つを特に気を付けました。
ノートくんそれぞれの接続箇所は安全面で特に重要だよ
飛び出し対策
多動のある息子は、衝動的に動いてしまうことがあります。
もちろん単純な飛び出しのリスクもありますが、我が家が想定して特に危険だと感じたのは「親が目を離さなければならない瞬間」でした。
- トイレのとき
- 料理のとき
- 洗濯のとき
そのため各部屋には、両側から開閉できるサムターン錠を設置する予定です。
おそらくペット脱走防止用だと思いますが、今住んでいる賃貸にも同じ仕組みがあります。
両側サムターン錠の設置については、ここからヒントを得ました。
しおりちゃんどうしても目を離さないといけない場面もあるからね
両側サムターン錠について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
現在は息子の手が届かない位置に鍵を設置していますが、将来の成長を考えると油断はできません。
これについては、特別支援学校に通うことで少しでも危険行動が減ることを願っています。
窓の設計
障害児家庭の我が家では、あえて吐き出し窓を採用していません。
理由は3つあります。
- 断熱性能への影響
- 安全性への懸念
- プライバシー保護
息子はカーテンを頻繁に開け閉めしたり、窓に体当たりすることもあります。
確かに吐き出し窓は、おしゃれでかっこいいと思います。
しかし、息子のような特性がある障害児家庭ではこの設計がリスクになる可能性があります。
ノートくん割れると本人がケガをする可能性もあるからね
このようなことを加味して、高い位置を中心に窓を設計しました。
障害児家庭だけでなく、小さいお子様がいる家庭でも採用できる考えかと思います。
断熱性能やプライバシー保護の観点でも意外と有利に働きますよ。
我が家の窓の設計が気になる方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
階段の安全
階段は、リビングから行き来できる動線にしています。
具体的には、階段の入り口に扉を設置して両側サムターン錠を組み合わせています。
そして階段は一直線ではなく、90度曲げた設計にしました。
折り返し地点を設けることで、一直線よりも転倒時の落下距離を短くすることができます。
❷ 音問題|家の購入を考えたきっかけ
家づくりを進める過程で注文住宅の素晴らしさを感じて、今でこそこのような発信をしていますが、実は私自身は元圧倒的賃貸派です。
そんな私を含む我が家で家の購入を考えるきっかけになった出来事は、賃貸での足音トラブルでした。
賃貸住宅ではよく聞くトラブルかもしれませんが、障害児家庭の我が家にとって生活のあり方を考え直すとても貴重な経験となりました。
苦情を受けたときの出来事や実際に行った対処法は、こちらの記事で詳しくまとめています。
賃貸トラブルで得た教訓である「音問題」については、家づくりにもしっかり活かしています。
ノートくん今思うと、この出来事がなければ家は考えていなかったかもね
足音について
持ち家にすることで、足音問題は大きく改善されます。
もちろん、子どもたちが2階で走り回る可能性もあります。
しかし我が家ではこう割り切ることにしました。
子どものすること
むしろ自由に遊べる環境を作れることは、親としては満足度が高いと感じています。
しおりちゃん自分の家の出来事なら気にならないよね
外部への防音対策
防音面について一番気になったのは、やはり窓です。
窓は、断熱面や防音面など家の弱点になりやすい部位です。
その観点から、最初は「電動シャッター」を検討していました。
電動シャッターは、防音面だけでなく防犯性や日々の開け閉めのしやすさという点でも魅力があります。
特に子育て家庭や、毎日のシャッター操作を少しでも楽にしたい家庭にとっては、かなり便利な設備だと感じました。
電動シャッターの仕組みや後付け電動化について詳しく知りたい方は、窓シャッター専門職人のこしぱぱさんが運営されている「こしぱぱブログ」がとても参考になります。
▶窓シャッター電動化の詳細はこちら
実際の施工目線で電動化の方法や注意点が分かりやすく解説されています。
しかし、障害児家庭の我が家では他の設備で予想以上にお金がかかっています。
そのため、魅力たっぷりな電動シャッターですが設置を見送ることにしました。
我が家は予算の都合で見送りましたが、電動シャッター自体を否定しているわけではありません。
むしろ予算が許すならかなり魅力的な選択肢だと感じています。
また、一旦設置を見送っても窓シャッターは後付けも可能です。
気になる費用などについても「こしぱぱブログ」では、実際の見積書を活用して詳しく解説してくれています。

気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
結果として、予算面を重視した我が家では、この音問題について深めの防音カーテンで対応することにしました。
カーテンレールを通常よりあえて高い位置に設置して、窓を覆うスペースを多く取っています。
隣家に対する近隣対策
我が家の建築予定の場所は、東側の家と隣接していて非常に距離が近いです。
距離が近いので特に対策をする必要がありました。
具体的には、東側の窓を設置せず各種収納や背面式のキッチンを設置するなどして対策をしています。
【間取りのイメージ】

←西側 東側→
ノートくん隣家との間にスペースをつくることで音を抑える工夫をしたよ
このように、東側を生活空間と直に隣接させないことで音問題の対策としました。
息子の奇声や癇癪による近隣トラブルを避けるためです。
❸ クールダウンルーム|障害児家庭ならではの視点
家づくりの中心になったのが「クールダウンルーム」です。
発達障害の特性として、感覚過敏やコミュニケーションの難しさから癇癪(メルトダウン)が起こることがあります。
癇癪の原因は様々ですが、こういった特性のある子にはクールダウンするスペースがあると安心です。
我が家でも息子がクールダウンできる場所として3畳の部屋を設計しました。
このクールダウンルームは、普段は開放することでリビングの一部として使える設計にしています。
また、ケガ防止や清掃面などを考慮して床材はクッションフロアを採用しました。
クッションフロアについて詳しく知りたい方は、特徴についてわかりやすく解説されている記事があったので参考にしてください。

❹ 見守り動線|見渡すことのできる工夫
1階には、あえて廊下を作っていません。
玄関 → リビング → 各部屋
このようにリビングを起点として各部屋に行ける動線を採用しました。
- トイレ
- お風呂
- クールダウンルーム
- 階段
しおりちゃんどこからでも見える配置にしたよ
理由は、死角を減らすことで息子から目を離しずらい構造としたかったからです。
キッチンの配置
近頃の主流としては、対面式キッチンが人気ですよね。
実際、我が家も最初の提案は対面式キッチンでした。
しかし我が家は、あえて壁付けの背面式キッチンを採用しました。
息子がよくキッチンに侵入するのですが、対面式キッチンだとキッチンの裏が死角になります。
包丁や火元に近づく危険があったため、あえてキッチンが見える配置にしました。
しおりちゃん対面式だとリビング側から見えないんだよね
これは現在の賃貸物件が対面式のため、実際に暮らしてみて得た教訓です。
このように安全・見守り・動線は生活の質を左右します。
家づくりでは、条件を伝えて間取りの提案を受けることも重要です。
もしここまで読んで自分が希望する実際の間取りを見てみたい人はまどりLABOのシミュレーションを試してみるといいかもしれません。
具体的な図面になると必要なものや不要なものが一気に見えてきますよ。
AIによる家づくりシミュレーションで、利用は無料です。
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❺ 収納|必要な場所を整理する
収納は多くて困ることはありませんが、設けすぎは部屋を圧迫するため本末転倒です。
実際に我が家では、クールダウンルームに収納を作りませんでした。
部屋の目的を考えて暴れた時の危険を減らす方を優先しました。
ノートくん部屋の目的を意識して取捨選択しよう
代わりに階段下などのデッドスペースを収納にする工夫をしています。
将来の部屋|2階に取り入れた工夫
2階には、10畳の部屋と子ども部屋があります。
2階の間取りイメージ

↑子ども部屋 家族の寝室↓
子ども部屋には、収納としても部屋のスペースとしても使えるようにあえて扉を付けないクローゼットを採用しています。
仕切りとしては、ロールスクリーンをつけることで本人の希望次第で見せることも見せないこともできる仕様にしています。
詳しくはこちらの記事でまとめていますので参考にしてください。
また10畳の部屋は、幼いうちは家族全員の寝室として活用する予定です。
家族5人で寝るためにダブルベッド2台を連結しているので、広いスペースが必要でした。
5人家族が全員で寝れるベッドが気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。
実はこの10畳の部屋には、あえて入口の扉も収納も2つ付けました。
将来、部屋の中央に仕切りを設置することで分割できるようにしています。
正直、完全に親のエゴです
いつか障害のある息子が、1人部屋を使える日が来ることがあれば準備してあげるためです。
しおりちゃんもしそんな日がきたら…
部屋をつくってあげたい…
❻ 学校|購入前に確認した立地条件
家づくりでは間取りや設備に目が行きがちですが、周辺の環境も大事です。
障害のある長男がこれから12年間通うことになる特別支援学校のバス停までの距離はとても重要です。
- スクールバス有無
- 送迎可能なエリア
- 近隣の支援施設
障害児家庭では、住む場所が特に生活動線に大きく関わります。
我が家では、特別支援学校のスクールバスを最優先にしてバス停まで徒歩3分の土地を選びました。
道路が狭いなどの不安もありますが息子の生活を優先した結果です。
障害児家庭が土地探しで大事にしたポイントはこちらの記事で解説しています。
ノートくん家づくりでは立地も大事だよ
また、通常の小学校に通う予定の弟たちの通学距離やルートも同時に考えなければなりません。
これについては実際に歩いて確認することをおすすめします。
実際に通学距離を歩いてみると単純な距離だけでなく坂道が多いなどの要素が非常に重要であることに気づきました。
最終的に通学距離を1km以内で探すことにした我が家の実体験はこちらの記事で詳しく紹介しています。
家を考え始めるタイミングは人それぞれですが、入学などの節目が一つの基準になる家庭も多いのではないでしょうか。
同じような状況の方は、ぜひ我が家の経験を参考にしてみてください。
❼ 将来|息子の安全は家族全員を守る
我が家の家づくりは、障害のある息子を中心に考えました。
一見すると、息子だけの家づくりに見えるかもしれませんね。
息子の安全を守ることは、
家族全員を守ること
我が家はこういう結論にたどり着きました。
障害児の子育ては、どうしても負担が大きくなります。
その負担を減らすために家の設計を工夫するという選択をしました。
障害児家庭が家を購入する前に考えるべきこと
我が家の経験から感じたのは、間取りより先に考えるべきことがあるということです。
特に特別な事情がある家庭では必須級だと考えています。
ノートくんここでおさらい!
- 安全をどこまで優先するか
- 音問題のリスクをどう考えるか
- 将来の生活(介護・成長)をどう想定するか
これらの要素を曖昧なまま家を購入すると、後からの修正が非常に難しいです。
逆に言えばここを最初に決めておけば、住宅会社選びや間取りの判断が一気に楽になります。
一方で注文住宅だけが正解とは限りません。
家庭ごとに理想の住まいがあるはずです。
我が家では建売・中古など幅広く検討し、最終的に注文住宅を選択しました。
それぞれの違いを詳しくまとめていますので参考にしてみてください。
まとめ|家づくりに必要な視点は家庭ごとに違う
家づくりに必要な視点は家庭ごとに違います。
我が家のような障害児家庭では、普通の家づくりとは違う視点が必要でした。
- 安全
- 音
- 癇癪
- 見守り
- 将来
おしゃれな家よりも、安全で将来にわたり生活が回る家を優先しました。
我が家にとっての家は、障害のある息子を守るためでもあります。
そしてそれは結果的に、家族全員が安心して暮らせる家につながると感じています。
今、家を購入するか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
それでは皆さん、いい家つくりましょう!
▶家づくりで何から始めればいいか分からない人は、こちらも合わせて読んでみてください。




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