障害児家庭にとって、家を建てるのは「贅沢」ではなく、生活を守るための選択でした。
防音対策をしても、
注意し続けても、
謝り続けても、
こちらが頑張るほど消耗するだけで、根本は変わりません。
だから私たちは「生活そのものを変える」必要があると分かりました。
それは、息子を含めた私たち家族の生活を守るための選択です。
私たちは夢や憧れだけで、家を検討したわけではありません。
今の状況が、限界だったからです。
ノートくん憧れだけが理由じゃないんだ
この記事では、賃貸で限界だった理由と、家で解決したかった優先順位を体験ベースでまとめます。

ノートくん
-3児の父で会社員–
障害のある息子を育てる家庭で、近隣トラブルをきっかけに本気で家づくりを考えるようになりました。
会社員として働きながら、家族の時間や暮らしをどう守るかを日々模索しています。
このブログでは、障害児家庭として実際に家づくりを進める中で感じたこと、悩んだこと、役立った情報を、同じように悩む家庭の判断材料になるよう発信しています。
暮らしの中で役立ったグッズや生活の工夫も紹介しています。
▶まずはこちら【原点と心の記録】

ノートくん
-3児の父で会社員-
障害のある息子を育てる家庭で、近隣トラブルをきっかけに本気で家づくりを考えるようになりました。
会社員として働きながら、家族の時間や暮らしをどう守るかを日々模索しています。
このブログでは、障害児家庭として実際に家づくりを進める中で感じたこと、悩んだこと、役立った情報を、同じように悩む家庭の判断材料になるよう発信しています。
暮らしの中で役立ったグッズや生活の工夫も紹介しています。
▶まずはこちら【原点と心の記録】

なぜ賃貸では限界だったのか
一番大きかったのは「周囲への迷惑を止められないこと」です。
しおりちゃんどうすればいいんだろう…
以前の記事でも伝えていますが、息子には障害があります。
- 発語なし
- 多動
- 強いこだわり
- 自傷、他害
- 奇声
不安や要求が伝わらないと、激しい行動として表れます。
そんな息子はよく壁を叩いたり、物を壊したりします。
賃貸での、この行為は「他人の物を壊している」ということです。
直せば済む話。
お金の問題だけではありません。
この事実は、私たちにとって心をすり減らす原因の一つでした。
賃貸が悪いわけではありません。
私たちの家庭の事情では、限界だったというだけです。
苦情の連絡|突きつけられる現実
つらかったのは障害のある息子のことだけではありません。
しおりちゃん静かにしてー!
兄弟が普通に遊ぶことさえ、止めなければならない。
賃貸とは言え家なのに家族が自由に過ごせないのは、かなりのストレスでした。
そんな生活を送っていると、とうとう我が家にも届く一本の電話。
本格的に家探しを始めたのは、管理会社からの連絡でした。
苦情…
その瞬間、現実を突きつけられました。
ノートくんここに住み続けるのは難しい
▶賃貸の苦情について整理した記事はこちらです。
「引っ越せば解決」は幻想だった
最初は賃貸の住み替えを考えました。
賃貸は何かあった時に移動できるのが大きなメリットだと思っています。
しかし、すぐに気づきます。
- すでに高めの家賃
- 息子に配慮した物件
- 条件の合う部屋は少ない
しおりちゃんいい家なんだけどねぇ…
そして最大の問題は、また同じことが起きる可能性が高いことです。
そもそも、住環境は悪くありませんでした。
- 2LDK
- 周辺環境良好
- 学校や病院も近い
ノートくん周辺環境もいいんだけどねぇ…
それでもやはり、生活は大変でした。
集合住宅ならではの負担
我が家は、3階建ての2階です。
外出するたびに、
車 ⇒ エレベーター ⇒ 玄関
この動きが必要になります。
多動の子どもを連れての移動は、想像以上に大きな負担になります。
本当は1階が良かったですが、空きがありませんでした。
家探しは、タイミングが重要だとつくづく思いました。
ですが、
欲しい時に、
欲しい場所で、
欲しい間取り、
これは、なかなか叶えられません。
だからこそ「引っ越しで解決」は、現実的じゃないと感じました。
それでもこの物件を選んだ理由は、安全性です。
ペット可の物件のため、両側から操作できるサムターン錠があります。
・トイレ
・洗濯
・炊事
一瞬目を離す場面でも、子どもを守れる構造だったからです。

▶そんな私たちを救ってくれたのがほったらかし家電です。
家を建てることで解決したかったこと
ノートくん我が家が大事にした価値観を紹介するよ!
- 安全(自傷、他害を減らす動線/環境)
- 見守り(死角を減らす、動線を短く)
- 防音(近隣への不安を減らす)
- 通学(支援学校のバス停/動きやすさ)
- 広さ(兄弟が我慢しない)
この中でも、まずは安全が最優先でした。
しかし、既存住宅では対応できない現実にすぐに気づきます。
最初は、建売や中古住宅も検討しました。
しかし、障害児家庭に最適化された住宅はほぼ存在しません。
というより、全ての理想を叶える物件が難しい。
どこかで大きな妥協が必要になります。
圧倒的に不足する情報|残る不安
私たちが、家探しで特に困ったのは同じ立場の家庭の情報が少ないことです。
- 何が必要なのか
- どこまで対策すべきか
- 何を優先すべきか
これら全てが手探りでした。
しおりちゃんネット調べても、なかなか見つからない
そしてなにより、戸建てになっても障害が治る訳ではありません。
「近所から理解されないのではないか」
という不安は残ります。
同じ立場の家庭の情報は本当に少なく、私たちも何から考えればいいのか分かりませんでした。
私たちは「何から決めればいいか」を整理するところから始めました。
そこで利用したのが、家づくりの無料相談サービスです。
第三者の立場で
・何を優先すべきか
・予算の目安
・我が家に合う選択肢
を整理してもらえました。
無理な勧誘もなく、「方向性を確認するだけ」でも十分価値があります。
▶︎ 障害児家庭でも相談できた住宅無料相談はこちら
家づくりの不安を解決!住宅購入相談サービスで安心サポート【家づくり相談所】※サービス内容・提案の範囲は会社により異なります。合わなければ断ってOKです。
家を建てたいと思い、注文住宅を選んだ理由
私たちは、注文住宅を選び家を建てたいと思うようになりました。
ノートくん建売も見たけど、理想な出会いはなかったよ
それは、想像できたからです。
- 音を気にしなくていい生活
- 子どもが自由に動ける空間
- 何か壊しても自分の家
- 注意し続けなくていい日常
でもこれは建売でもいい。
ただ、建売は「間取りが固定」なので、特性に合わせた安全設計(見守り・逃げ道・物の置き場)を後から足すのが難しい。
ノートくんなら一から作るか
だから我が家は、注文住宅を選びました。
「家の形」で、家庭の負担を減らす。
それが一番現実的だと思ったからです。
やはり我が家の事情をしっかり話し、一から作り込むことが大事でした。
条件を言語化して図面にすると、必要なもの/不要なものが一気に見えます。
間取りは、あとから変更できません。
特に障害のある子どもがいる家庭では、「安全・見守り・動線」は生活の質を左右します。
私たちは、自分たちの条件を伝えて無料で間取りの提案を受けました。
具体的な形になると、「何が足りないか」「何が必要か」が一気に見えてきます。
▶︎ 条件に合わせた間取りを無料で作成してもらう

※提案はあくまで一例です。最終判断はご家庭の状況に合わせてご検討ください。
妥協したこと|選んだ理想の間取り
今までの考えから、私たちが家づくりで妥協したものがあります。
ずばり、立地です。
そもそも、比較的一から作る注文住宅は値段が高くなりがちです。
ましてや、我が家のように間取りにこだわれば相対的に値段が高くなるのは当然です。
選んだ土地は、坂道が多く、決して理想とは言えません。
それでも、特別支援学校に通う息子が利用するバス停が近くにあったのでこの土地を検討しました。
我慢できる条件と、譲れない条件をしっかり区別して判断することが重要です。
思い返すと家探しで最初に重視したのは、立地とコストでした。
しかし、家探し・家づくりを進める過程で心境の変化が起きはじめました。
ノートくん何が一番大事なんだろう
私たちは、安全で健やかに暮らせる間取りを大切にしました。
それは、可能な範囲で取捨選択し、後悔しないように迷い、考えた先にあった答えです。
おわりに|本当に怖いのは、取り戻せない「今」
特別な事情を抱える私たち家族にとって一番大事な選択はなんでしょうか?
今もこれからも、私たちは迷い、考えるでしょう。
家を買ったことで生活が破綻することは、確かに怖いです。
それでも今、
・現実的に月々の支払い可能
・共働きが難しい家庭でも、成立する計画
この範囲を明確にして選択の幅を拡げました。
確かに一見、問題の先送りとも取れます。
でも、障害のある息子と共に暮らす私たち家族にとって大事なのは、まぎれもなく今この瞬間です。
選択肢は人それぞれですが、
「今」を守れなければ、未来を思い描けない。
それが私たち家族の答えでした。
家を建てるのは、家族の夢だけではありません。
私たちにとっての家づくり・家探しは、家族の生活を守るための手段でした。
▶家づくりまとめはこちら





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