癇癪・パニック対策に「3畳クールダウンルーム」|障害児家庭の家づくり実例

障害のある子どもがいる家庭では、「安全に過ごせる空間」があるかどうかで生活の質が大きく変わります。

我が家は、LDK横の4.5畳の和室をやめ、

何も置かない3畳のクールダウンルーム

を作ることを選びました。

しおりちゃん

クールダウンルーム…?

ノートくん

安全に過ごすための避難場所だよ!

結果としてこれは、家族全員を守る「最も価値の高い空間」になりました。

癇癪・自傷・他害・夜間のパニックは、本人や周りの努力だけでは止めきれない場面があります。

多くの場合に必要なのは「その場の対応」ではなく、安全に落ち着ける環境そのものです。

この記事では、ショートステイの現場で教わった家庭でも実践できるクールダウンスペースの作り方を、体験ベースでまとめます。

この記事を書いた人

ノートくん
-3児の父で会社員

障害のある息子を育てる家庭で、近隣トラブルをきっかけに本気で家づくりを考えるようになりました。
会社員として働きながら、家族の時間や暮らしをどう守るかを日々模索しています。
このブログでは、障害児家庭として実際に家づくりを進める中で感じたこと、悩んだこと、役立った情報を、同じように悩む家庭の判断材料になるよう発信しています。
暮らしの中で役立ったグッズや生活の工夫も紹介しています。

まずはこちら【原点と心の記録】

この記事を書いた人

ノートくん
-3児の父で会社員-

障害のある息子を育てる家庭で、近隣トラブルをきっかけに本気で家づくりを考えるようになりました。
会社員として働きながら、家族の時間や暮らしをどう守るかを日々模索しています。
このブログでは、障害児家庭として実際に家づくりを進める中で感じたこと、悩んだこと、役立った情報を、同じように悩む家庭の判断材料になるよう発信しています。
暮らしの中で役立ったグッズや生活の工夫も紹介しています。

まずはこちら【原点と心の記録】

目次

我が家に届いた理想の間取り

打ち合わせを重ね、ハウスメーカーから提示された間取りは、正直「理想的」でした。

間取り第一案
  • LDK横の4.5畳の畳コーナー
  • 室内干しできる洗面室
  • 収納も十分
ノートくん

もうこれでいいんじゃない?

本気でそう思うほど完成度の高い提案でした。

進む体の成長、追いつかない心

その日の夜、現実に引き戻されました。

我が家の現実は変わりません。

息子の癇癪は年々激しくなっています。

・自傷行為
・他害
・奇声
・夜間の覚醒と暴れ

特に最近は、深夜1時から朝まで続くこともあります。

ノートくん

関わり方が悪いのかな?

そんな自問自答を繰り返していました。

福祉の現場からの答え

今回の件をショートステイのスタッフさんに相談ました。

しおりちゃん

何かいい方法はないんですかね?

すると即答で、

クールダウンできる空間は、あると全然違います。
小さくてもいいので作れるといいですよ。

福祉施設では一般的に設置されていて、年齢が上がるほど重要になることも多く、家庭でも強く推奨されるとのことでした。

ちょうど家づくり中の我が家は、このスペースを真剣に検討し始めます。

我が家が3畳クールダウンルームを選んだ理由

クールダウンスペースは、単なる「隔離部屋」ではありません。

目的は、罰でも閉じ込めでもなく、安全に落ち着くための避難場所です。

ノートくん

クールダウンスペースの目的は大きく3つ!

クールダウンスペースの目的
  • 安全確保(本人・家族)
  • 刺激遮断(感覚過敏対策)
  • 感情の自己調整

癇癪とはわがままというより、神経のオーバーフロー。

だからこそ「環境で下げる」ことが現場では有効になりやすいと言われました。

なぜ「3畳」が最適なのか

しおりちゃん

3畳って狭くない?

そう思うかもしれません。

でも、広すぎても狭すぎても機能しにくいそうです。

3畳がちょうどいい理由は、次の通り。

3畳の理由
  • 転倒時の危険が少ない
  • 物を置かなくて済む
  • 走り回ってぶつかる距離が短い
  • 閉塞感が強すぎない
  • 親が介入できる

「最小限の安全な場所」 を作るなら、3畳は現実的な落とし所でした。

ノートくん

目的を限定しいてるからこその最小限だよ

床材はクッションフロアが推奨

床材はクッションフロアが推奨されました。

施設でも多く使われていて、我が家がお世話になっている場所でも採用されています。

クッションフロア推奨の理由
  • 転倒時の衝撃がやわらぐ
  • 掃除が圧倒的に楽
  • 水分、汚れに強い
  • 拭き取り、消毒がしやすい
  • 継ぎ目が少なく衛生的
  • 比較的コストを抑えやすい

畳も考えましたが、汚れの処理や衛生面を考えると「拭ける床」が現実的でした。

ノートくん

掃除のことも考えるとクッションフロアは合理的だね

生活目線でのメリットは、かなり大きいです。

まずは最優先(ここはやりたい)

ノートくん

大事なポイントは他にもあるよ!

角は必ず処理
  • 丸形巾木
  • 角カバー
  • 造作収納を作らない

安全確保は最優先です。

ドアの工夫
  • 引き戸(ソフトクローズ)
  • 外から解錠可能

⚠ 鍵付きは状況によって危険

何も置かないが正解
  • 投げる物がない
  • 破壊対象がない
  • 視覚刺激が少ない
  • 安全性が高い

装飾や収納は不要です。

余裕があれば(特性次第で検討)

しおりちゃん

特性を踏まえて追加を検討してね

■音刺激

音刺激の対策
  • 吸音材
  • 厚手カーテン
  • 重い引き戸
  • 天井の反響対策

音は、外への心配だけでなく本人も刺激を受けるからあれば重宝します。

壁の対策
  • クッションパネル
  • 防音材
  • クッション材

頭突きや体当たりがある場合は、壁も必須級になるそうです。

あると良いもの

必要に応じて、これくらい。

お気に入りアイテム
  • クッション
  • ビーズソファ
  • ブランケット
  • 壊れにくい感覚グッズ
  • 調光できる照明
ノートくん

お気に入りの物を一緒に置くといいかも

我が家では、お気に入りのブランケットやぬいぐるみを噛むことがあります。

落ち着くなら「安全な範囲で本人の安心アイテム」を置くのもありだと思っています。

設置場所も重要

理想はLDKから近いけれど、直接見えすぎない位置

LDKから近い場所なら
  • すぐ誘導できる
  • 見守り可能
  • 刺激は減らせる

いざという時に、対応が可能な配置が理想です。

しおりちゃん

よくいる空間から近い場所が理想だよ

将来まで価値が続く「避難所」

この部屋は子ども時代だけのものではありません。

避難所の用途
  • 思春期の情緒不安定
  • てんかん後の休息
  • 睡眠の崩れ
  • パニック予防

年齢が上がるほど「安全な避難所」が必要になるケースもある。

そう聞いて、今だけの設備じゃないと腹落ちしました。

ノートくん

家の形は人それぞれ

ールダウンルームQ&A

ノートくん

気になる質問に答えていくよ

クールダウンルームは鍵をつけるべき?

状況によってはリスクもあるため、支援者と相談したうえで判断した方がいいです。代わりに「外から開けられる」「急に閉じ込め状態にならない」設計を優先しました。

窓は必要?

安全面・刺激の入り方で判断してください。視線や音が刺激になる子もいます。我が家は、採光より「落ち着ける環境」を優先しました。

3畳が取れない場合は?

2畳で成立するケースはあります。重要なのは広さより「空にできる」「安全にできる」「誘導しやすい」です。

しおりちゃん

気になる人は、参考にしてみてね

我が家にとっては「あると良い」ではなく「ないと困る」設備でした

息子には、

・強度行動障害
・自傷・他害
・多動
・奇声
・夜間覚醒

このような特性があります。

我が家にとって、クールダウンルームは「ないと困る」設備でした。

※安全面は特性や年齢で最適解が変わるため、支援者・療育先・主治医とも相談しながら決めるのがおすすめです。

迷ったら第三者で「優先順位」を言語化する

家づくりの定番といえばLDK横の畳コーナーですよね。

しかし限られた間取りで我が家が選んだのは、

「家族と息子の未来を守る3畳の部屋」

でした。

次は、ハウスメーカーへ伝えるフェーズ。

和室をやめるのは、正直言い出しづらかったです。

しおりちゃん

なんだか言いだしづらいなぁ

それでも勇気を出して伝えると、担当者はこう言いました。

「何が一番大事かはご家庭ごとに違います。それを形にするのが私たちの仕事です」

この言葉で、迷いは消えました。

ノートくん

言わずに後悔するのは良くないよ

迷っているなら第三者の視点も有効

障害児家庭の家づくりは、一般的な情報だけでは判断が難しいです。

我が家だけで決めるのが不安だったため、第三者の住宅相談で優先順位を整理しました。

自分たちでは気づけなかった「本当に必要なもの」と「不要なもの」が明確になり、方向性が一気に固まりました。

▶︎ 無料で家づくりの方向性を相談する

家づくりの不安を解決!住宅購入相談サービスで安心サポート【家づくり相談所】

※合わなければ断ってOKです

間取りは後から変更できない

特に、「安全」「見守り」「動線」は生活の質を左右します。

我が家は条件を伝えて間取りの提案も受けました。

具体的な図面になると必要なもの・不要なものが一気に見えます。

▶︎ 条件に合わせた間取りを無料で作成してもらう

※土地がなくても相談可能

まとめ

家は「見せる場所」ではなく「守る場所」。

我が家にとっての正解は、「おしゃれな和室」ではなく「安全な3畳の部屋」でした。

家づくりに正解はありません。

でも、家族の事情に合った家が、最も後悔の少ない選択だと私たちは感じています。

もし今、同じ悩みがあるなら「安全に落ち着ける場所」を家の中に1つ作る。

それだけで、毎日のしんどさが変わるかもしれません。

同じ悩みを抱える方の参考になれば幸いです。

▶家づくりまとめはこちら

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