発達障害の子は幼稚園に通える?公立幼稚園と加配の先生で過ごした2年間と卒園式

発達に遅れのある息子が、無事に幼稚園を卒園しました。

息子は地域の公立幼稚園に通い、普通の子どもたちと同じクラスで2年間を過ごしました。

癇癪、行事、通園の苦労など。

簡単なことではありませんでした。

それでも息子は多くの経験を積み、卒園の日を迎えることができました。

その幼稚園生活を支えてくれたのが、加配の先生の存在でした。

発達に遅れのある子でも環境と支援があれば幼稚園に通うことは可能です。

我が家の場合は、

  • 公立幼稚園
  • 加配の先生
  • 行政のサポート

この3つがあったことで2年間の幼稚園生活を送ることができました。

この記事では、障害児の幼稚園での生活と卒園式の様子を実体験をもとにまとめます。

この記事でわかること
  • 発達の遅れに気づいたきっかけ
  • 幼稚園選びで直面した現実
  • 加配の先生と過ごした2年間
  • 卒園式の日のこと

同じように悩んでいる親御さんの参考になれば嬉しいです。

この記事を書いた人

ノートくん
-3児の父で会社員

障害のある息子を育てる家庭で、近隣トラブルをきっかけに本気で家づくりを考えるようになりました。
会社員として働きながら、家族の時間や暮らしをどう守るかを日々模索しています。
このブログでは、障害児家庭として実際に家づくりを進める中で感じたこと、悩んだこと、役立った情報を、同じように悩む家庭の判断材料になるよう発信しています。
暮らしの中で役立ったグッズや生活の工夫も紹介しています。

まずはこちら【原点と心の記録】

この記事を書いた人

ノートくん
-3児の父で会社員-

障害のある息子を育てる家庭で、近隣トラブルをきっかけに本気で家づくりを考えるようになりました。
会社員として働きながら、家族の時間や暮らしをどう守るかを日々模索しています。
このブログでは、障害児家庭として実際に家づくりを進める中で感じたこと、悩んだこと、役立った情報を、同じように悩む家庭の判断材料になるよう発信しています。
暮らしの中で役立ったグッズや生活の工夫も紹介しています。

まずはこちら【原点と心の記録】

目次

1歳半検診で気づいた息子の特性

1歳半検診のとき、発達の遅れを指摘されました。

  • 目が合わない
  • 呼びかけに反応しない
  • バイバイの手が逆さま

当時の息子は、このような特徴がありました。

ノートくん

成長とともに変わるでしょ

そんな気持ちもあり、当時はそこまで深刻には考えていませんでした。

単語もいくつか出ていたので「自閉傾向はあるけど、軽度だろう」と思っていました。

療育を利用し始める

1歳半検診の結果を受け、療育を利用することになりました。

療育とは、発達に遅れや障害のある子どもが遊びや活動を通して社会性や生活スキルを身につける支援です。

幼稚園に通うまでの間、ここで社会性を身につけてほしいと願って通いました。

しかし現実は、2歳・3歳と年齢を重ねるにつれて周りの子どもとの差は広がっていきました。

診断が変わったときのこと

当時の息子は軽度知能障害という判定で、いわゆる発達グレーゾーンという感じでした。

しおりちゃん

軽度ならいつか落ち着くかもしれない

そんな期待もどこかにありました。

しかし幼稚園に通い始めてしばらくした頃、発達の再判定を行いました。

結果は、

重度知能障害

それまでどこかで期待を持っていたから、とてもショックでした。

ただ、診断が変わったからといって息子自身が変わるわけではありません。

幼稚園での生活は続きます。

そしてその生活を支えてくれたのが加配の先生でした。

なぜ幼稚園に通えたのか

息子には発達の遅れがあり、受け入れてくれる幼稚園が限られていました。
幼稚園や保育園に電話で確認しても、発達の遅れがある息子を受け入れてくれる園はありませんでした。

行政に相談したところ、こう言われました。

公立幼稚園なら加配の先生をつけて受け入れが可能かもしれない

私たちは地域の公立幼稚園に事情を説明し、加配の先生をつけて受け入れてもらうことになりました。

ただしその幼稚園にはバス通園がありませんでした。

そのため妻の職場復帰はあきらめ、2年間徒歩通園をすることにしました。

通園という大きな課題

幼稚園まで約1km。

当時は感覚過敏が強く、手をつなぐことすら嫌がることもありました。

さらに我が家には子どもが3人います。
幼い子どもを3人連れて1km歩くのは、なかなか大変です。

そこで導入したのがCT-WAGONです。
保育園などでよく見かけるお散歩用カートの家庭版のようなものです。
▶ CT-WAGONについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

このワゴンのおかげで、2年間の通園を続けることができました。

行事は簡単ではなかった

悩んでいる親御さんたちの希望にならないかもしれませんが、ここは正直に書きます。

1年目の運動会や発表会は、ほぼ癇癪でした。

周りの保護者の視線も感じます。

障害を受け入れた今だからこそ分かることですが、理由はおそらくシンプルです。

息子にとって幼稚園の行事は負担だった。

ルールのある行動が苦手な息子にとって、行事はとても大きな負担だったのだと思います。
おそらく自由にできないことに違和感を感じ、それでも伝えきれない感情が癇癪に繋がっていたのだと思います。

しかし2年目になると、加配の先生のそばでその場にいることはできるようになりました。

息子が少しずつ人との関わりを覚えているんだと実感しました。

息子の友達

通っていた幼稚園の子どもたちは、本当に優しい子ばかりでした。

多動のある息子は、じっと待つことが苦手です。

そんなときお友達が息子の手を握り、声をかけてくれます。

一緒に待とう

いつも暴れてばかりで言うことを聞かないと思っていた息子。

でも、関わり方で息子は変わっていたのかもしれません。

大人になって時間に追われることが多く、子どもができてからは特に忙しい毎日でした。

その人のペースに合わせる

こんな当たり前のことを、小さな園児たちが思い出させてくれました。

卒園式の日

なんだかんだとありましたが、無事に卒園式の日を迎えました。

最初に、1年間の記録ムービー。

多動やこだわりのある息子は、なかなかこちらを向いている写真がありません。
それでも季節が進み春が近づくにつれて、息子が友達と一緒に写っている写真が少しだけありました。

おそらく偶然です。

でも、その少ない写真があること自体が私たちにとっては驚きでした。

そして卒園式が始まりました。

ノートくん

お願いだから癇癪を起さないでくれ

正直な気持ちです。
最後の最後までそんなことを考えて感動する余裕などありません。

式が始まると、加配の先生が隣についてくれています。

思っていたよりも落ち着いている息子。

ノートくん

このままもってくれ

そう思っていました。

そしてメインイベントの卒業証書の授与。

他の子どもたちは、それぞれの親の元へ行き声をかけます。

送り迎えありがとう

おいしいお弁当ありがとう

そして息子の順番がきます。
息子は証書を受け取り、私のところへ歩いてきました。

息子は私の顔を見て

ニコっ

それだけでした。
でも、それで十分でした。

ノートくん

卒園おめでとう

しおりちゃん

よく頑張ったね

心の底から、そう思いました。
こんなに純粋な気持ち、いつ以来だろう。

その後、園長先生の式辞の途中で息子は大きな癇癪を起こしました。

ノートくん

あちゃー

でも同時に、30分も我慢できた。
それだけで、すごいことだと思いました。

しおりちゃん

他の子の保護者さんすみません…

少しクールダウンして、卒園生の言葉や歌の時間には戻ってくることができました。
歌や言葉はできませんでしたが、最後までその場にいることができました。

息子のような特性がある子には、クールダウンがいかに重要かを改めて感じました。
▶ 家づくりでクールダウン専用の部屋をつくることにした出来事はこちらの記事で詳しくまとめています。

幼稚園に通わせたこと

幼稚園に通わせたことが、正解だったのか不正解だったのか。

正直、今でも分かりません。

療育だけで過ごす選択もありました。

しかし息子が「普通の子」と集団生活を送るのは、おそらくこの幼稚園が最後になります。

これから特別支援学校では、同じように障害を抱えた仲間たちと過ごします。

この2年間は、息子にとっても私たち親にとっても、かけがえのない貴重な経験でした。

同じ悩みを持つ親御様へ

もし今、

「うちの子は幼稚園に通えるのだろうか」

と悩んでいる方がいたら伝えたいことがあります。

私たちも同じように悩みました。

受け入れてくれる園がなく、何度も断られました。

それでも、環境と支援があれば子どもは経験を積むことができます。
息子は決して「普通」にできるようになったわけではありません。
それでも、集団生活の中で多くの経験をしました。

もし悩んでいるなら、まずは地域の行政に相談してみてください。

我が家のように公立幼稚園+加配という選択肢もあります。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


目次